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母乳はどうやって搾乳する?搾乳器それぞれのメリット・デメリット

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おっぱいが張っているのに赤ちゃんが飲んでくれない。

何らかの理由で赤ちゃんがうまく母乳を吸うことができない。

母乳育児にトラブルはつきものです。

そんな時、搾乳することを覚えるととても便利なんです。

今回は、搾乳の仕方と日本で購入することができる搾乳器それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

 

搾乳って何?どんなときにするの?

搾乳とは文字通り「乳を搾る」ことです。

母乳育児のママなら、知っておいて損はないです。

 

搾乳が活躍するシーン

 ・赤ちゃんが飲み残してママの胸がすっきりしない時

 ・赤ちゃんとママが少しの間離れるため、いない間に母乳を飲ませたい時

 ・薬やアルコールを飲みたい時

 ・乳腺が詰まって、乳腺炎になりかかっている時

 ・赤ちゃんが噛んで、おっぱいが傷ついてしまった時

 ・双子妊娠や何らかの理由で、ママが先に退院してしまった時

 ・ママの乳首の形などが原因で、赤ちゃんがうまく母乳を吸えない時

 ・ママが寝ている間、パパに授乳してもらいたい時

 

母乳育児はミルク育児とは違い、ママにしか出来ないという間違った概念がついつい存在しますよね。

でも、搾乳しておけば、ママの負担を軽くすることができます。

いつも赤ちゃんと一緒にいてすべての面倒を見なければいけないと思い込み、ストレスを感じる前に適度にリフレッシュすることができますよ。

搾乳の保存期間

搾乳したミルクは冷凍でも冷蔵でも保存できます。

母乳は傷みやすいので常温での保存には適していません。

 

■冷蔵保存

哺乳瓶に入れてしっかりとキャップを締めます。

ドアポケットではなく、冷蔵庫の奥の方にいれておけば1日保存することができます。

冷蔵保存したら早めに使い切るようにしましょう。

■冷凍保存

母乳を冷凍すれば、最長で1ヶ月保存することができます。

母乳は菌の繁殖を防ぐためにも、専用の保存袋に入れて冷凍してください。

母乳を冷凍保存するための袋が販売されています。

メーカーにより、サイズや使用方法が異なりますので確認しましょう。

冷凍保存の際は滅菌処理がされていて衛生的な母乳用保存袋を使用するようにしましょう。

■冷凍した母乳の解凍法

冷凍した母乳を使用する際に解凍が必要ですが、いくつか注意すべき点があります。

母乳に含まれている免疫はとてもデリケートで、熱に弱い特性があります。

解凍するときは熱湯や電子レンジを使わずにぬるま湯や流水での解凍を心がけましょう。

また、赤ちゃんが飲まなかったからと言って再冷凍するのは危険です。

一度解凍してしまった母乳は、どんな理由があろうと必ず破棄しましょう。

 

搾乳するにはどんな搾乳器を選べばいい?

 搾乳することを考えた時、選択肢は3つあります。

一つずつご説明しますね。

 

■自分で搾るやり方

文字通りですが、自分の手で搾ります。

乳腺が詰まっている時は詰まった場所を入念に搾ることで詰まりが抜けやすくなります。

そうでない場合は、乳腺全てから均等に搾るようにしましょう。

コツは、手のひら全体を使うことと手の向きや搾る場所をこまめに変えることです。

搾乳の方法は産院の助産師や全国に展開している母乳相談室などで指導を受けることが出来ます。

 

手搾乳のメリット

 ・詰まった場所を重点的にほぐすことが出来る

 ・お金がかからない

 ・緊急時にすぐ搾ることが出来る

 ・音が静か

 

手搾乳のデメリット

 ・時間がかかる

 ・全体をバランスよく搾るには経験が必要

 ・継続すると腱鞘炎になりやすい 

 

■手動の搾乳器を使用する

市販の手動搾乳器を購入して、搾乳する方法です。

カップを胸に当て、ポンプのようにレバーを動かすと圧がかかり、母乳が出る仕組みになっています。

赤ちゃん直接吸う直母に近い形で搾乳することが出来るものも販売されており、電動と比べると比較的安価で手に入ります。

 

手動搾乳器のメリット

 ・力加減やペースが調整できる

 ・電動より安い

 ・購入後はほとんど維持費がかからない

 ・音が静か

 ・洗浄が楽にできる

 

手動搾乳器のデメリット

 ・手が疲れ、継続するほど腱鞘炎の危険性がある

 ・ 電動より時間がかかる

 

■電動の搾乳器を使用する

 電動の搾乳器は、手動と比べるとやや値が張ります。

吸引力や速さを調節しながら搾乳することができます。

産院によっては電動の搾乳器を試させてもらえることもあるようです。

また、レンタルすることもできます。

 

電動搾乳器のメリット

 ・腱鞘炎のリスクがない

 ・初心者でも効果的に使える

 ・時短になる

 

電動搾乳器のデメリット

 ・部品が多く、洗浄の手間がかかる

 ・電池代がかかる

 ・電動搾乳器は1万円ほどするので割高

 ・モーター音が気になる

 

やはり、それぞれ良さや気になる点がありますね。

使用期間や使用頻度を踏まえて、自分の生活スタイルに合ったものを選ぶ必要がありそうです。

 

筆者の体験談

搾乳器を買うかどうか、電動か手動で迷われてる方に、筆者の体験談をお伝えします。

 

筆者が双子を早産した際、2300gまで達しないと退院できないので自分だけが2週間以上早く退院しました。

母乳は毎日1回、搾乳したものを冷凍して届けるようにとの指示でした。

入院中は病棟で「メデラ ハーモニー」という手動搾乳器を借りており、退院するとその足でベビー用品店に行き、同じものを買い求めました。

ここから長い闘いが始まりました。

2000グラムを切るわが子たちは、体力がないのか直接母乳を吸えず、結局1歳1か月で卒乳するまで搾乳したものでないと飲まなかったのです。

また、直母に比べて搾乳器に頼ると母乳の分泌が減ると聞いたので、授乳回数に合わせて搾乳をするようにしていました。

そうなると悩まされたのは腱鞘炎。

常に利き手の親指と人差し指の付け根が青紫色で痛みを感じる状態になりました。

筆者のようなケースでは、値段に躊躇せず電動搾乳器の購入かレンタルをすべきだったと、落ち着いた今なら思います。

 

 

搾乳器を選ぶポイント

手で搾乳するのがベストなケースは短期型、緊急時のみ搾乳が必要なタイプ

搾乳に頼る頻度の少ない方は、手搾りが最も向いています。

例えば、たまに夜間の授乳を家族に代わってもらいたい方。

急に出かけることになり、母乳を保存しておきたい方。

赤ちゃんに使えない薬を飲む前。

また、乳腺が何らかの理由で詰まり、詰まりを自分の手で搾って解消したい方。

 

手動搾乳器を使うのがベストなケースは中期型、たまに使用するタイプ

様々な事情で週に数度、赤ちゃんと離れるママには手動搾乳器がおすすめです。

電動搾乳器の半分の費用で手に入るお手軽さが魅力ですね。

 

電動搾乳器を使うのがベストなケースは長期型、毎日使用するタイプ

早産で赤ちゃんと大幅に退院時期がずれたり、赤ちゃんが直母でうまく飲めない時。

購入かレンタルで電動搾乳器を手に入れるのが、一番ママと赤ちゃんの負担を解消できます。

コストがかかることを気にされる方もいるかもしれませんが、搾乳にかける時間を少なくして体力を温存することが最も大切です。

 

 

自信をもっておすすめできる搾乳グッズ5選

1 メデラ ハーモニー

 

体験談でも紹介しましたが、手動の搾乳器で使用感がいいです。
哺乳瓶がついており、密封してそのまま冷蔵保存が可能。
また、パーツごとでの販売もあるため、消耗したパーツだけを購入することができます。
小児病院でも多く使用されているタイプです。

 

2 ピジョン さく乳機 母乳アシスト

 

日本では最もメジャーな手動搾乳器。

赤ちゃんが飲むリズムに近い形で搾乳することが出来ます。

哺乳瓶や新生児用乳首付きなので、搾乳後すぐに飲ませることができます。

 

3 カネソン 母乳バッグ 50ml 50枚入

 

搾乳を冷凍保存するための袋。

小児科医と共同開発された製品で、母乳を入れる袋の内側に触れずに衛生的に保存できます。

 新生児期にちょうどいいサイズですが、生後1か月をすぎても小分けに保存するのに便利です。

カネソン製品はサイズ展開や枚数の選択肢が多く、買いやすいです。

 

4 ピジョン さく乳器 母乳アシスト 電動

 

電動搾乳器の中では最も安価で、初心者でも使いやすいタイプ。

吸引や強弱など搾乳モードの調整が出来ます。

バックライト機能や搾乳時間が一目でわかるタイマー機能付きなので、管理がしやすいです。

 

5 メデラ 電動搾乳器 マキシ

世界で50年以上親しまれているスイスのメーカー製。

赤ちゃんが母乳を飲む自然なリズムを再現しています。

小型で軽量なので、外出先にも持ち歩けます。

哺乳瓶や乳首がついているので、搾りたてをそのままあげることもできます。

 

 

さいごに

 

搾乳をすることで、ママの負担を減らすことができます。

また、仕事をしていても母乳育児が出来るようになったり、赤ちゃんの飲み残しを防いでおっぱいトラブルの減少にもつながります。

臨機応変に自分に合った母乳育児のやり方を探すことが大切です。